超音波検査室のある2階フロアにはエスカレーターで病院内を移動するしかない。
さすがに夕方の時間は患者さんも少なくジャージ姿の私でも目立つ事は無いけれど、中には見知った顔もあり素性がバレると恥ずかしい。
少し俯き気味に、マスクで顔を隠しながら行くしかない。
研修先を決める時、「わざわざ自分のかかりつけの病院に就職しなくてもいいのに」と同級生には言われたけれど、私は山神先生のそばにいたくてこの病院に勤めることにした。
そのことを後悔するつもりはないけれど・・・
「先生」
後から呼び止める声がして思わず振り返った。
私のすぐ後ろに白衣を着た背の高い男性。
その後方に声をかけた看護師の姿があった。
どうやら呼ばれたのは私ではなかったらしい。
今のこの姿を見て医者と思う人はいないはずなのに、先生と言う言葉に反応してしまう自分がいる。
今更と思いながら自分の現実に落ち込んでしまい足が止まった。
このまま検査を受けずに戻ろうかな?
でも先生の顔が頭に浮かんでしまって、それもできない。
はぁー。
私は一体何をやっているんだろう。
その時、
「乃恵ちゃん」
聞き覚えのある声がした。
さすがに夕方の時間は患者さんも少なくジャージ姿の私でも目立つ事は無いけれど、中には見知った顔もあり素性がバレると恥ずかしい。
少し俯き気味に、マスクで顔を隠しながら行くしかない。
研修先を決める時、「わざわざ自分のかかりつけの病院に就職しなくてもいいのに」と同級生には言われたけれど、私は山神先生のそばにいたくてこの病院に勤めることにした。
そのことを後悔するつもりはないけれど・・・
「先生」
後から呼び止める声がして思わず振り返った。
私のすぐ後ろに白衣を着た背の高い男性。
その後方に声をかけた看護師の姿があった。
どうやら呼ばれたのは私ではなかったらしい。
今のこの姿を見て医者と思う人はいないはずなのに、先生と言う言葉に反応してしまう自分がいる。
今更と思いながら自分の現実に落ち込んでしまい足が止まった。
このまま検査を受けずに戻ろうかな?
でも先生の顔が頭に浮かんでしまって、それもできない。
はぁー。
私は一体何をやっているんだろう。
その時、
「乃恵ちゃん」
聞き覚えのある声がした。



