いくら文句を言っても山神先生は聞いてはくれなくて、私の入院があっさり決まってしまった。
向こうのデスクでは、部長が待機のドクターに連絡を取っている。
「さあ、行こう」
席を立った山神先生が優しく手をさしのべてくれる。
それでも、
「イヤです」
「乃恵ちゃん」
「私の気持ちは無視ですか?入院なんてしたくないし、早退だってしたくないのに」
思いが溢れてしまって、いつもなら言わない言葉が口から出た。
「そんな事言って、もしオペ中に倒れたらどうするの?」
「それは、」
「医者が命を預かる責任って言うのは、自己管理も含めてって事だと僕は思うよ。今の君にそれが出来ている?」
「・・・」
出来ていない。
でも、でも・・・・
「ほら、行くよ」
山神先生が腕を引く。
それでも私は動かなかった。
「あんまりわがまま言うと、担いで連れて行くよ。まだ君1人くらいなら担げるからね」
意地悪く笑ってみせる山神先生。
そう言えば、大学受験の前にも同じようなことがあった。
学校に行きたくて必死に隠していたのに先生に見つかって、絶対に入院しないと言い張った私は先生に抱えられて病室に連れて行かれた。
その時、「命を粗末にする人間は、医者になるべきじゃない」と言われた。
凄くショックだったけれど、納得できた。
あの時と同じだ。
悔しいけれど、先生の言うことが正しくて、これが私の体の現実。
受け入れるしかないのか・・・
向こうのデスクでは、部長が待機のドクターに連絡を取っている。
「さあ、行こう」
席を立った山神先生が優しく手をさしのべてくれる。
それでも、
「イヤです」
「乃恵ちゃん」
「私の気持ちは無視ですか?入院なんてしたくないし、早退だってしたくないのに」
思いが溢れてしまって、いつもなら言わない言葉が口から出た。
「そんな事言って、もしオペ中に倒れたらどうするの?」
「それは、」
「医者が命を預かる責任って言うのは、自己管理も含めてって事だと僕は思うよ。今の君にそれが出来ている?」
「・・・」
出来ていない。
でも、でも・・・・
「ほら、行くよ」
山神先生が腕を引く。
それでも私は動かなかった。
「あんまりわがまま言うと、担いで連れて行くよ。まだ君1人くらいなら担げるからね」
意地悪く笑ってみせる山神先生。
そう言えば、大学受験の前にも同じようなことがあった。
学校に行きたくて必死に隠していたのに先生に見つかって、絶対に入院しないと言い張った私は先生に抱えられて病室に連れて行かれた。
その時、「命を粗末にする人間は、医者になるべきじゃない」と言われた。
凄くショックだったけれど、納得できた。
あの時と同じだ。
悔しいけれど、先生の言うことが正しくて、これが私の体の現実。
受け入れるしかないのか・・・



