切ないほど、愛おしい

確かに産後しばらくは外出もできないし、赤ちゃんが生まれれば二人を連れての外出になるわけで、お母さんの負担はますます大きくなる。

「大変ですね」
無意識に口を出てしまった。

「ええ、でも幸せです」
にっこりとほほ笑むお母さん。

そんなものだろうか。
親になれば皆、無条件にこんな気持ちになれるものだろうか?
違う気がする。
それに、私はずっと膝に座っている陽菜ちゃんに違和感を感じていた。

手も足もすごく細くてとっても色白で、かわいいお人形さんのような陽菜ちゃん。
でも、今日で4歳にしては小さすぎる。
ただ小さいだけじゃなくて、病的な細さと白さ。
何かあると感じるのは医者の感かもしれない。

「もしかして看護師さんですか?」
先に違和感を口にしたのはお母さんの方だった。

どうやら無意識のうちに陽菜ちゃんの手足をジロジロと見ていたらしい。

「すみません、失礼な態度を。私、こう見えて医者です」
「へえー」

驚いたような納得したような顔をされて、『駆け出しの研修医ですが』と言い損ねてしまった。