昨日の昼閒、俺は社長の勧めでお見合いの席にいた。
以前から縁談は持ちかけられていたが、その都度『その気がないので』『今は仕事が忙しくて』と断り続けていた。
実際、20代前半の頃は仕事を覚えるのに必死で結婚なんて考えもしなかったし、ここ数年は仕事上の責任も増して時間的にも余裕がなかった。
そんな時、.
「お前もそろそろ身を固めろ」
社長が釣書と見合い写真の入った封筒を差し出した。
「いえ、俺はまだ」
結婚する気はありませんと言いたいのに、
「わしの知り合いのお嬢さんで、きっとお前の力になってくれるはずだ」
「しかし」
会ってしまえば、断れなくなるんじゃないのか?
「そう言わずに、まずは会ってみろ」
「はあ」
返事はしたものの、差し出された封筒に手を伸ばすことは躊躇われた。
社長が勧めるくらいだから、それなりの地位や財産のある家の娘だろう。
でもなあ、本当にその気がないんだが・・・
「徹」
普段会社では『香山』としか呼ばない社長に名前で呼ばれ、顔を上げた。
以前から縁談は持ちかけられていたが、その都度『その気がないので』『今は仕事が忙しくて』と断り続けていた。
実際、20代前半の頃は仕事を覚えるのに必死で結婚なんて考えもしなかったし、ここ数年は仕事上の責任も増して時間的にも余裕がなかった。
そんな時、.
「お前もそろそろ身を固めろ」
社長が釣書と見合い写真の入った封筒を差し出した。
「いえ、俺はまだ」
結婚する気はありませんと言いたいのに、
「わしの知り合いのお嬢さんで、きっとお前の力になってくれるはずだ」
「しかし」
会ってしまえば、断れなくなるんじゃないのか?
「そう言わずに、まずは会ってみろ」
「はあ」
返事はしたものの、差し出された封筒に手を伸ばすことは躊躇われた。
社長が勧めるくらいだから、それなりの地位や財産のある家の娘だろう。
でもなあ、本当にその気がないんだが・・・
「徹」
普段会社では『香山』としか呼ばない社長に名前で呼ばれ、顔を上げた。



