切ないほど、愛おしい

「お前、全然反省してないだろう?」
一旦携帯をポケットにしまい、私の顔を見た徹さんは少々呆れ顔。

「え、いや、」

決して反省していないわけではない。
でも、余計な心配をかける必要もないかと・・・

「今日の朝一で麗子からお前が入院しているって聞かされて、俺がどれだけ焦ったかわかるか?」

やっぱり麗子さんが話したんだ。
そりゃあそうよね、随分心配していたもの。
ちゃんと話しなさいって言われたし、黙っていた私が悪い。
それはわかっているんだけれど・・・

「徹さん、心配したの?」

「ああ。まず驚いて、次に腹が立って、しまいには仕事が手につかなくなった。集中力がなくなったせいか普段しまいようなミスガ続いて、とうとう仕事を投げ出してここまで来てしまった」

「そんなあ・・・」

いつも冷静な徹さんからは想像もできない。

「全部お前のせいだ」

なぜだろう、胸の奥がギュッと締め付けられるようで体が震えた。

「もう、隠し事はやめてくれ。心配でおかしくなりそうだ」

「ごめんなさ」

本当に申し訳ないと思い謝ろうとした言葉は、抱きしめられた徹さんの体に吸い込まれてしまった。