夜の街

援交と言うのかはたまた、
パパ活というのか。
それすら知らないまだ中学生の頃、
夜の街で商売をしていた。
2万とかそんなお金を貰った記憶はないが、ご飯を食べさせてもらった記憶は多々ある。
それと同時に自分の体を提供した記憶も。

元々貧乏ではなく、裕福でもない我が家は、ごく普通の家庭だった。

ただ、母親の精神が不安定な事による自分の心安らぐ場は家ではなく、一人で居る時の公園だった。
母親の機嫌が宜しくない時は、家から出されたり、ご飯を食べさせて貰えなかったり、まぁ躾と言えば躾のようなことが沢山あった。

私には姉が居て、姉はその度々隣人に迷惑がられないか?と言うくらいの声と嗚咽を響き渡せていた。
その間、私は傷ついてる感覚を隠し、平気なフリをしていたのを今でも鮮明に思い出すことが出来る。
もうその頃から泣くことが難しい事と捉えるようになった。