―パシンッ


「ばかにしてんじゃないわよ!!」



…昨日と同じ。
まるで、一日を何度も巻き戻して生きてるような。



「こんにちはっ!!」

「っっ!!?」



…ただ一つをのぞいては。



「そんなに驚かなくても…」

「…なんでいんの?」

「来ちゃわるいの?」

「いや………別に。」

「はいっこれで今日もひとつ…」


そう言って優雨の差し出した手の平には……



「お前さ…今度は五百円で俺とキスできるとでも思ってんの?」

「えっ!これでも足りないの!?」

「あのさー…」



そう言って俺は優雨の耳元でささやいた。



「……っはぁ~!!い、い、いち万円!?高ッ!!」

「そぉ?安いでしょ。」