「ん～～っ！！」
あまりにも暴れるから、俺は重ねたくちびるを離した。
「…そんなに喜ばなくても。」
「っはぁ…違う！こ、殺す気！？息できないっつうの！！」
そう言って、優雨は俺をにらみつける。
「ふ～ん、体力ねぇのな。」
「そういう問題じゃないと思いますけど！！」
「いや、そういう問題だろ。」
そう言った俺は、なんだか不思議な感覚にとらわれていた。
前からこうやって、優雨と話していたような……そんな感覚に。
「…ま、いいや。じゃあ協力してくれてどうもありがと。」
「…どういたしまして。」
俺がそう言ったのを確認すると、優雨は満足そうに笑って出ていった。
「………。」
これが、俺と優雨の最初のキス……。
