「ごめん…」

「いや…だって今日の昼、裏庭で…」

「昼?裏庭?」

「ケーキがどうのこうのって…」

「…あーっ!それ、弟。あたしが誕生日忘れてたから。今度お詫びにケーキ作ってあげるねって言ってたの。」

「………まじ?」

「うん、まじ。」

「はぁ~俺、めちゃくちゃカッコわる…」



そう言って地面に座り込む。



「…全然カッコわるくなんかないよ。」

「…つか、何でそんなウソついたんだよ?」

「それは…だって、そう言わないと葉山にキスしてもらう理由ないじゃん。」

「…へ?」

「それに…マジな女は面倒くさがられそうだったし。」

「…どゆこと?」

「…こーゆう事。」



そう言うと優雨は俺のほっぺに軽くキスをした。



「………まじ?」

「…まじ。」

「ははっなんだ、じゃあ問題ないじゃん!!」

「ねぇ、一つ忘れてない?」

「ん?なにを?」