あぁ、そうだ。



なのに勘違いして勝手にパニクった。
恥を上塗った。
アホだ、わたし。




「ご、ごめんなさい!」
「ん……俺、まだまだダメだな。言葉足らずって社長によく言われる」
「いえっ、私が勝手にっ……」
「いや。このおでこと鼻は間違いなく俺のせいだから」



ヒリヒリするその部分。きっと赤くなっているんだろう。
そしてふと置かれている現状。





先輩が床に片膝をついている状態の上に私は股がり、後頭部を押さえられながら背中を優しく撫でられていた…………
フレアスカートだから捲れてはいないけど。いないけどっ!
ストッキングしか隔たるものはない!



「せ、せんぱいぃーーーっ!!!」


「あ……………」





先輩も現状に気づいたらしい。
慌てて下ろしてくれた。
顔を明後日の方に向けて口許を手で隠している。ほんのり耳が赤い。




「ごめん……とっさに……あの、姪っこにする癖が出た」
「いえ………」




困ったような気恥ずかしさが滲んだその表情に………どうしようもなく胸がキュンと疼いた。










羞恥どころじゃないよ!!!!!