「お腹すいたねー」

「私も!鈴音、何食べる?」

「見てから決める!」

「私も!」

今日は二人で食堂初挑戦と昨日決めていた。

食堂に入ったその時、

(あ、桜の王子様)

「鈴音、私カレーにするけど鈴音は?」

「え、あ、私もそうする!」

歩いていく美里についていく。

目では彼をみながら。

「どこ座ろうか?」

「あ、うん…」

「鈴音?…もしかして、あの内の誰か?」

「え?あ、うん。あの、一番奥の…」

「よし、じゃあ行くか!」

美里がすたすた歩いてく。

「え、美里!!」

鈴音は慌てながら美里の背中を追いかけた。