2話 『旧校舎』





現在、午前0時30分。




私達5人は、旧校舎の前に集まっていた。





昼間とは違う異様な雰囲気が漂っている感じがする。




「ねぇ、皆やめようよ〜。帰ろう・・・!」





「もー!梨斗は怖がりなんだから〜!大丈夫だって!すぐ帰るんだから。」





梨斗が私の服の裾をギュッと握りしめる。





(やっぱり、怖いんだ・・・・・・。)




そう思い、私は梨斗の手を掴み握る。




「大丈夫だって!梨斗!ほんの数十分だけだから!ね?」






「うん・・・・・。ありがとう!実紅ちゃん。」





「じゃあ、行くよ〜!」





ガラガラ・・・・。




玄関の扉を開けて、私達は進み始めた。