「キャーー!」
「ちょっと、怖い話しないでよ!紗菜〜!」
私の名前は、藤宮 実紅。
放課後の誰もいない教室で、私達は、グループの1人・紗菜の怖い話に悲鳴をあげていた。
引っ込み思案な性格の佐倉 梨斗。
グループの中で1番背が高い木村 雪穂。
メイクやオシャレが好きな松田 紗菜。
紗菜の幼なじみの石井 ララ。
どこにでもいる仲良し5人組グループだ。
「アハハ!ごめんごめん!」
「また出たよ〜!紗菜の怖い話。」
「ねぇねぇ!これから夏だし、せっかくだから、旧校舎に行って、肝試ししない?」
「え〜。やめようよ〜!」
紗菜の提案に梨斗が不安そうな声を上げた。
「いいじゃん!行こうよ〜!」
紗菜の提案に乗るように、ララが賛成する。
こうして私達は、渋々肝試しに行くことになった。