『みーつけた。』





(この声・・・・・・!!)





「グハッ・・・・・!」






横で、血が飛び散るのがスローモーションのように見えた。





梨斗が首を刺され、吐血しているのに時間は、かからなかった。






「梨斗!!」





「実紅、ちゃん・・・・・・。」




「梨斗!!しっかりして!!梨斗!!」





私は、叫ぶことしか出来なかった。




梨斗は、徐々に弱々しく意識が遠のいていって、二度と目を覚ますことは無かった。