4話 『発見』
「実紅ちゃん。大丈夫?」
「うん・・・・・・。」
さっきララに言われた一言が深く心に突き刺さる。
『アンタ達のそういう所、嫌い。』
(そんなこと言われたの、初めてだな・・・・・・。)
嫌い・・・・・・か。
「ララ、大丈夫かな?」
「大丈夫だよ。きっと。早く行こう。2人が待ってる。」
「うん・・・・・・。」
廊下を歩いているうちに、私達がいた教室が見える。
(ふぅ・・・・・・。)
私は一息付くと、扉を開けた。
ガラガラ・・・・。
「紗菜〜!雪穂〜!戻ったよ・・・・・・。」
「え・・・・・・?」
私達が見たのは、想像を絶するものだった。
教室全体に飛び散った血。
頭のない2体の身体。
何度も刺された傷。
お腹を裂かれ、飛び出された心臓や腸。
そして、教卓には紗菜と雪穂の首が置かれていた。
「紗菜ちゃん?雪穂・・・・・ちゃん?」
私の隣で、梨斗の震えた声がする。
(何で?どうして2人が、こんな目に・・・・・・!)
「とにかく!ここから逃げよう!」
「う、うん!」
私は、梨斗の手を取り玄関まで走り出した。