~教室内~ 紗菜編






「紗菜、あんな言い方ないでしょ?」






雪穂に言われ、私は落ち込んでいた。




「分かってる。何でいっつも喧嘩しちゃうんだろう。昔は喧嘩なんかしなかったのに。」





「紗菜・・・・・・。」






私達2人は、家が隣同士で幼稚園からの幼なじみだった。




でも学年が上がるに連れて喧嘩するようになってしまった。







「ホントは、喧嘩なんかしたくない。ララに謝りたい。」




「うん。そうだね。」





「私、謝りに行く!」





「ちょっと待って!まだアイツが!」





『酷いな〜。アイツだなんて・・・。』





(え・・・・・・?)





雪穂の後ろにいたのは、包丁を手にしたミチコさんだった。





『やっと、見つけた・・・・・・。』







グサッ!






包丁が雪穂の背中からお腹を貫く。






着ていた服が一気に赤い血に染まった。






「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」






私は、あまりの恐ろしさに尻もちをつく。






『次は、あなたの番ね。』






ミチコさんは、楽しそうにフフッと微笑むと包丁を向けてきた。