「私、行ってくる!」






「わ、私も!」






ララを追いかけに私と梨斗は飛び出して行った。






「ララーーー!!」






「実紅、梨斗!何で?」






「ララ。一緒に戻ろう?みんな、心配してるよ?」






「ヤダ。ララはここから出るの。」





「1人で行っても危ないよ!ホラ、早く・・・・・・!」





「チッ!あーもう!うるさいなぁ!!」







バシッ!





伸ばした手を強く振り払われてしまう。






「どうせ、紗菜に言われて来たんでしょ?」





「違う!私はララが心配で・・・・・・!」





「結局、嘘じゃん。自分の意見は何にも言わないで、ただ周りに流されて・・・・・・!だったら2人も肝試しなんか行かなければ良かったじゃん!」





「それは・・・・・・。」






私は、あの時みんなの話に乗っかって行くことを決めた。





(それが、良いと思ったから・・・・・・。)





「アンタ達のそういう所、嫌い。」





「ララ・・・・・・!」





行こうとする私を梨斗が止める。






「そっとしておいてあげよう・・・・・・。」






「うん・・・・・・。」





私は、歩いて行ってしまうララの姿を見てることしか出来なかった。