「はぁ〜母ちゃん本当に無茶言うよな〜
ぜってぇばれるって!」
そんなことを言ってる俺は今、男子校に向かっている途中だ。
とほほ…にしても結構山にあるんだな〜
普段運動しててもこの坂はきついわ…
「うわ〜でけぇな〜」
俺が言葉を漏らすのも無理はないと思う。俺の目の前にあったのは俺が行く高校だ。…しかし高さ20メートゥほどある建物と周りに寮のような建物がずらりと並んでるんだからため息つくよな〜
ってここどこだよ!
皆さん俺は絶賛お迷子中です。
ここでもない…ん〜どこだ?全くわからん!おまけに入口も見つからねぇし…どうなってんだよ!
と悩んでいると俺の目先に1人の人物が見えたのだ。
お!いいところにひとが!優しそうだしあの人に聞いてみっか。俺はその人に向かって足軽に向かっていった。
「あの〜すみません」
この人俺より少し大きいぐらいだな〜
こんなこと思うと失礼か…
「なに?」
うおっ。まぶしっ…可愛い顔してんなこの人。
「えっと…その制服ここの学校のものですよね?」
「そうだけど…なに?」
ん?少し態度悪くないかい?可愛いお方さんよ。
人は見かけによらねぇな…
みんな!人は見かけだけで判断しちゃいけないぞ!よく覚えておくように!
「えっと俺1年なんですけどこの学校の入口側が分
からないんです!」
さすがにここまで言ったら教えてくれるよな?…とかわいい男の人をチラッとみて、辺りを見渡す。
しっかし周りを見渡してみても一面手入れされたバラの庭。
まるで結婚式場にいる感覚におちいってる俺氏。
「…で?」
ん〜…で??とは?
俺は首を傾げた…
だってだってこの人が「で?」なんて言うからさ〜
分かりにくかったのかな?
俺はなんて言っていいか分からず戸惑っていると
相手の方がため息をついた…
「だから!僕にどうしろって?」
え?!逆ギレかよ…まぁしょうがねぇ…この人に教えてもらうほかないしな…
周りを見渡しても人の影などない。
俺はイラつきを隠しながらも優しい口調で聞いた
「この学校の入口を教えてください!」
「へ〜…それなら僕についてきて」
伝わったのか?案内してくれるだけまぁ良かったわ。まぁ礼でも言っとかないとな…みんなここでも教えるぞ!相手が誰だろうとお礼は大事だからな!覚えておけよ?
「ありがとうございます!」
この人が教えてくれている通りに道を進んでいると俺は思った。
この人が進んでる方向俺と真逆だな〜…と
会えてなかったら普通に遅れてるなこりゃ…と
そう考えているうちに
「着いたよ」
え?もう?!…早いな〜…にしてもこん中めっちゃ綺麗じゃん
そこには一面に広がるお花畑と学校の校舎が…
お花畑が綺麗すぎて死んだんじゃないか?と思うほどだった…
「ありがとうございました!では!」
よし!これでやっと学校入れるぞ〜
そう思っていた矢先さっきの人に呼び止められた
「え?ちょっと待って」
お〜?なんだいなんだい?俺は少し急いでっから信号待ちでランニングしてる人のようなかっこになった。まぁ俺を助けてくれた人だから話聞かねぇとな…
「はい?なんですか?」
「普通助けてくれた人の名前とか聞かない?」
名前とな?名前聞いた方がいいのか!
俺は急いで教室に行こうとしてた体をさっきの人の方に向け近ずいた
「名前を教えてください!おんじんさん!」
「和清ると2年」
え〜それだけかよ〜それだけのために聞くのかよ
という俺の心の声は置いといて…
この人近くで見てもやっぱり顔整ってんだな…
この光景を周りの人が見るとすげぇ変な光景なんだろうな〜
男が男の顔覗き込んでるように見えんだもんな…
いや?案外変じゃねぇかもな…
「ねぇ!何ボケっとしてるの?」