瀬那先生が近すぎるせいで力を抜くどころか、全身に力が入ってしまう。
「たぶん、大丈夫です。頑張ります」
「おし、頑張れ」
私の手首を離し私から少し離れた瀬那先生は、そう言って私の頭をポンとした。
なになになに……⁉︎
ドキドキのラッシュで、心臓が保ちそうにない。
決して好きとかじゃない。
男の人に対して免疫がついてないから、近いってだけでドキドキしちゃうんだ。
瀬那先生だからってわけじゃないもん……。
瀬那先生も私が上手く投げられるようにと思って丁寧に教えてくれたんだよね。
……そうだとしても、こんなに近い距離にいたら勘違いする女の子がいる気がする。
たまたま私が同じチームで下手だったから、こうして丁寧に教えてもらったけど、これが他の女の子でも瀬那先生は同じように丁寧に教えていたに違いない。



