「どうしたの⁉︎」
「似合わないかな……?」
「めちゃくちゃ似合ってる!さらにかわいさが増したよ〜」
髪の色は染めてないので、日本人形みたいになってないか心配だったけど、蛍がそう言ってくれるなら少しは自信を持てそう。
教室に入っても、クラスのみんなに驚かれた。
朝のホームルームが終わり、1時間目の準備を始める。
廊下側に書かれている時間割に目を通すと……月曜日の1時間目には【数学】の文字が。
数学の担当教師は……瀬那先生。
あの遠足ぶりに会うからか、妙に胸の奥がソワソワする。
授業が始まるチャイムが鳴ったと同時に教室に入ってきた瀬那先生。
「はい、では授業始めるぞー」