近い近い近い……っ。



フワッと香るシトラスの匂いが、さらにドキドキを加速させる。



「これ以上調子に乗ると、キスすんぞ」

「き、キス……っ⁉︎」



瀬那先生はさらに顔を近づけてきた。



先生相手に、さすがにやりすぎた……?



でも、からかうのが好きな瀬那先生のことだから、キスするって言えば私が困ると思ってるのかも。



そう何度も同じ手には引っかかってやらないんだから……!



「キス、していいよ」



自分でもなにを言ってるんだと心の中で思いながらも、気づけば勝手に口が動いていた。



瀬那先生は一瞬驚いた顔をしたものの、すぐに顔を近づけてきて……。



ウソ、本当にキスされる……⁉︎