「おまえらなぁ、自分のやることちゃんとやったのかぁ?」
キャーキャー行ってる女の子たちをあしらうわけでもない瀬那先生に、少しイラッとする。
「ちゃんとやりましたぁー」
「それより、瀬那先生の好きな髪型ってロングかショートどっち?」
聞きたくないのに瀬那先生と話してる女の子たちの声が聞こえてくる。
「ショートヘアが好きかな」
……そうなんだ……。
瀬那先生、ショートヘアが好きなんだ……。
なにげなく聞こえたその言葉が、頭から離れなかった。
今の私の髪の毛は胸のあたりまであるロングヘア。
久しぶりにショートヘアにしてみようかな。
私はそんなことを無意識に思ってた。



