口をつむぐ私を追いつめてくる瀬那先生。
このまま笑ってごまかそうと思ったけど、そう上手くはいかないか……。
「かわいいなと思ったのは……怖いシーンで肩がビクってなってたところ?」
「あとは?」
あ、あと……⁉︎
瀬那先生のかわいいところってどこだろう……。
さらに私との距離を縮める瀬那先生。
「あ、あとは……ナスが嫌いなところが、かわいいなって思う」
「あとは?」
瀬那先生から逃げるように少しずつ後ろへ下がるものの、これ以上後ろへは下がれない。
「もう、ないよ……」
キスができそうなほど近いのに、決してキスはしてこない瀬那先生。
こんな至近距離で見られるくらいなら、キスしてくれたほうがいいよー……。
この状態のままだと生きた心地がしない。
自分の鼻息が瀬那先生にかかってしまうのではないかとハラハラする。



