「つむぎはホラー見れる?」
「見れるよ」
「さては、怖がるついでに俺に抱きつく作戦だろ」
瀬那先生はうれしそうにそう言って、リモコンの再生ボタンを押した。
しかし、本当に私はホラー系が得意で、ホラー映画も心霊番組もかわいげなく観ることができる。
そのため、私は怖がる素振り一切なしのまま、最後まで見続けた。
気づけば、なにもなく見終わってしまった。
……あれ?
これってウソでもいいから怖がる演技をしたほうがよかったんじゃないの?
しかし、時すでに遅し。
「つむぎ、ホラー大丈夫なんだ?」
「うん。どうやって作ってあるんだろう、とか、演技すごいなぁとか思って観てたら……全然怖くなくなっちゃって……」
むしろ、瀬那先生のほうが途中ビクッとなっていた気がする。
「意外と怖がりなの……?」
「それは言うな」



