今日も、私は瀬那先生を誘惑します。


「今度の土曜日、家においで」



私は瀬那先生からお誘いを受けた。

その日は高校を卒業してからはじめてのお家デートになる。


全部がほしいって……つまり、そういうことだよね。

もうすでにドキドキが止まらないよ……。

定番のお家デートなのに、行く前から浮き足立ってしまうのは、まだ進んだことのない道が待ち受けているからだ。



教室を出る直前に、瀬那先生が「つむぎ、改めて卒業おめでとう」と言ってくれた。



「この学校に来てよかったと思える1番の理由は、瀬那先生と出会えたことです。この3年間、瀬那先生のおかげで成長できました」

「それは俺も同じだよ。この学校の教師になれてよかったよ。俺も、つむぎのおかげで頑張れることがたくさんあった。この3年間本当にありがとう」



生徒としても彼女としても……瀬那先生から得るものはたくさんあった。

……私にとって一生忘れることのない、かけがえのない高校生活だった。



私が先に教室を出て、瀬那先生は私が見えなくなってから教室を出た。

打ち上げには途中から参加することができ、私は女子高生としてもこの日を楽しむことができた……。