麗華のときもそうだ。
俺は、突き放す覚悟がない偽善者だった。
「つむぎと付き合っている今はなんでかわからないけど、どんなに忙しくても数分でもいいから会いたいって思うよ」
「……っ」
「こんな風に思うのは、つむぎが初めてだ。つむぎだから……これからも一緒にいたいって思うんだよ」
つむぎには、そんな最低な自分でさえもさらけ出してもいいかなと思える……。
それが不思議なんだよな。
「俺が、どれだけつむぎのことを考えてるかわかった?」
「……はい」
「つむぎに俺の頭の中をのぞかせてやりたいよ」
けど、実際にそうしたらそうしたで……つむぎのことばっかりで逆に引かれてしまうかもしれない。
久しぶりに見たつむぎのくしゃっとした笑顔に、俺の心はいとも簡単に鷲づかみされる。
もっとつむぎとくっつきたい……。
俺は、ゆっくりとソファにつむぎを押し倒した。



