どんなに言葉で信じてほしいと言ったところで、俺が行動に示さなければ、つむぎも信じられなくなる。
「つむぎに信じてもらえなかったのは俺の力不足だ。辛い思いさせてごめんな」
「……ううん……」
優しく頭を撫で、つむぎの柔らかい髪に触れた。
「恵玲奈とは大学4年のときに少しだけ付き合ってたんだ。でも、学校のことが忙しくてすれ違うようになって別れた」
「……」
「でも、学校のことが忙しいっていうのは言い訳で、時間を作ろうと思えば作れたのに俺はそうしなかった」
「……」
「恵玲奈は、俺の気持ちが離れていってることに気づいたんだろうな。そのあとすぐに友達に戻ろうって言われたんだ」
あのころの俺は本当に最低だったと思う。
だんだんと自分の恵玲奈に対する気持ちが冷めていってることに気づいていたのに、見て見ぬ振りをしていた。
傷つけたくなくて別れたいと言えなかった。
……それは結局、恵玲奈のことを思ってじゃなくて、自分がひどいやつになりたくないからだ。



