今日も、私は瀬那先生を誘惑します。


それであんな大胆な行動に出たのか。

……だからといって、納得しきれないことも多々ある。



「でも、ショックだな。俺がつむぎとは遊びで付き合ってると思ってたんだろ?」

「それは、小栗先生と結婚するって思ってたからで……。それがなかったら瀬那先生のことそんな風に思いません」

「なら、もっと早く聞いてくれればよかったのに」

「2人が結婚するんだって信じ込んでたから、そんな簡単に聞くなんて無理ですよ……」



つむぎが今日まで1人でどんな想いでいたか、どれだけ辛かったかを考えると……いたたまれない気持ちになった。



「……つむぎ、おいで」



俺はつむぎに向かって手を広げる。

つむぎは俺の胸に勢いよく飛び込んできた。

俺は華奢なその背中に手を回す。



「実は、瀬那先生と小栗先生が昔に付き合ってたことを麗華さんから聞いてたんです」

「あー……なるほど」

「それもあった上で2人がたまに仲良さそうにしているところを見てたから……結婚するんだとすっかり信じちゃいました」