涙が引っ込み、思考が停止しているであろうつむぎ。
「誰かが俺と結婚するって勘違いして、そのウソが広がったんだなきっと……」
「じゃあ、瀬那先生は誰とも結婚しないの……?」
「しないよ」
「勘違いだったんだ……」
他の先生と比べても生徒たちとはよくコミュニケーションをとるほうだと思っていたけど、今回の結婚のウワサのことはまったく知らなかった。
あとから女子生徒に聞いた話によると、あまりのショックで本人の俺には聞けずにいたらしい。
……そのおかげで、俺の大事なつむぎちゃんが俺と別れようとしてたんだぞ。
なんて、言えるはずもない。
「まさか、さっき下着姿になったのも、俺が結婚すると思ってたから……?」
「瀬那先生が大人の女の人が好きなんだったら、最後に誘惑したいって思って……」
「俺を繋ぎとめようとしたんだ?」
「……はい……」
つむぎは恥ずかしさでゆでだこ状態になっている。



