その日の授業の4時間目のときに、足首に巻いていた包帯がとれてしまった。

自分では上手に巻くことができず……お昼ご飯を食べたあと、蛍と一緒に保健室へ行くことにした。



しかし、保健室の先生は不在。



まだ包帯をしていないと少しだけ痛い。

……そこで、蛍に挑戦してもらうことにした。



しかし、何度も包帯を巻いてもらうが蛍でもどうもうまくいかない。

あーだこーだ言いながらやっていると……1つだけ閉まっていたベッドのカーテンが音を立てて開いた。

驚く私たち。



「……やっぱり、つむぎと松本か」



まさかの、瀬那先生がそこにはいた。



瀬那先生は、蛍が私たちの関係を知っていることを知っている。

つむぎと呉羽の呼び方の使い分け、本当に上手だよなぁ……なんて、感心していると。


ベッドに寝ていたらしい瀬那先生が、だるそうに起き上がる。

瀬那先生は寝癖を直すように、髪の毛を雑にとかす。