結局は、私の考えなんて瀬那先生にはお見通しということ。

私が、どんなに頑張って背伸びをしたところで……瀬那先生に敵うはずがない。



触れるだけのキスを繰り返し、私の呼吸はだんだんと荒くなる。



途中で「せ、な……」と名前を呼ぶと、一瞬中断してくれるんだけど、再び私の唇は瀬那先生のものになってしまう。



ゆっくりと私は瀬那先生に押し倒され……さらに、触れるだけのキスは続いた。



これ以上は、苦しくて無理……っ。



「ご飯できたよー!」



そう思っていたときにちょうど、1階からお母さんの声がした。



キスに夢中になっていた私たちは、ハッとする。

目が合い……瀬那先生が先に笑い始めたので、私も釣られて笑ってしまった。



「つむぎのお母さんが呼んでくれてよかった」

「なんでですか?」

「歯止めが効かなそうだったからね」



瀬那先生に最後に顔を赤くされ、私たちは、下へ降りていって……その日一緒に夜ご飯を食べた。