「足、大丈夫か?」

「足首が捻挫してました。様子を見て、ギプスは早めに外せるかもしれないって」

「そうか……」

「少しの間は松葉杖生活になりそうです」

「他は?どこか痛いところないのか?」

「他にも先生に診てもらったけど大丈夫です。痛いところもないし」

「……そうか」



大きなため息をついて、崩れるように座る瀬那先生。



「……つむぎの部屋に案内してあげたら?まだ入ったことないでしょ?」



お母さんは気を使ってそう言ってくれたのだろう。

松葉杖がないと歩けない私を、またいとも簡単に持ち上げる瀬那先生。



自分の部屋へと案内し、瀬那先生が初めて私の部屋へ足を踏み入れた……。



私はベッドによりかかるように床に座り足を伸ばし、その隣に瀬那先生はあぐらをかいて座った。