「……つむぎ、ありがとう……」
「もう、本当に心配したんだからね。最近全然ご飯も食べないし、見るからに元気もないし……」
「……心配かけてごめんね。失恋くらいでこんなんなってたらダメだよね」
「そんなことないよ。蛍がすごく好きだったの私知ってるもん……」
きっと、伊吹くんへの恋する気持ちが蛍の活動力になっていたんだろうな。
その気持ちが突然行き場をなくしてしまったから、蛍は今どうすればいいのかわからないのかもしれない……。
「……瀬那先生が、運んでくれたんですね。ありがとうございます」
私の隣にちゃっかり座っている瀬那先生に向かって礼を言う蛍。



