いやだよ……そんなところ見たくない。
急に麗華さんにそんなことを頼む瀬那先生の気持ちがわからないよ……。
さすがに、他の女の人が大好きな人の体を拭くところを見ていられるほど、私のハートは強くない。
私は……寝室を出ようと瀬那先生に背中を向けた。
「つむぎが、脱がせて」
そんな私の腕をつかんで、私の動きを止める瀬那先生。
「自分で脱げますよね……?」
「だるくて脱げない」
「じゃあ、麗華さんに……」
「つむぎにお願いしてるんだよ」
熱で弱々しくなるのならわかるんだけど、瀬那先生はさらに俺様度が上がっている気がする。
……私が断れないのわかってるくせに。
仕方なく、私は、再び瀬那先生に言われたとおりにする。
パジャマのTシャツに手をかけ、ゆっくりと脱がせる。
初めて見る瀬那先生の裸に……ドキドキする。
瀬那先生って細身かと思っていたけど、意外と筋肉があるんだな……。
男の人の体って感じ。



