「……いつから具合悪いの?」
麗華さんがそう聞くと、「昨日から」と、瀬那はどことなく冷たい返しをした。
「じゃあ、お風呂は?」
「入ってない。臭い?」
麗華さんが聞いてきたのに、瀬那先生は私に近づいて、そう聞いてきた。
瀬那先生は自らパジャマの襟元を下げ、鎖骨があらわにさせる。
これは……私に、確認してってことかな?
特になにも考えず、私は瀬那先生の首元をかいだ。
いつもの瀬那先生の匂い……と少し汗の匂いが混じってる。
不思議と……嫌じゃない。
「本当につむぎは無防備だな」
「え?」
「ベッドの上で、こんなに男に近づいたら危険だよ」
「……危険?」
瀬那先生の手が私のほうへ伸びてくる。



