「麗華さんが来たみたいです……」

「……麗華が?なんでだ?つーか、なんで家知ってんだよ……」



瀬那先生は起き上がり、インターホンの通話ボタンを押すと……「今行く」とだけ言った。



玄関を開けると……そこには、相変わらずキレイな麗華さんがいた。



「具合悪いって聞いて心配だから、あいつらに住所教えてもらって来ちゃった」



具合悪いことを聞いたってことは……瀬那先生と連絡を取り合ってるってことなのかな。

いろんなことが……頭をよぎる。



「麗華ありがとう。でも、帰っていいよ」

「えー?ほんとに大丈夫?」

「つむぎがいるからいい」



私がいるのにも関わらず、断固として帰ろうとしない麗華さん。

なかなか、しぶとい……。


結局、そのまま帰らせるわけにもいかないから、麗華さんも家に上がることになった。



歩くのにふらふらしている瀬那先生。

心配になり、おでこに触れた。

高熱なのがわかる。