「せ、んせ……」
連続のキスに、なんだかまぶたも重く感じる。
しかし、瀬那先生は……手加減してくれない。
「呉羽、口開けて」
頭がぼーっとしているため、私は、言われた通りに口を開けた。
すると……隙間から瀬那先生の舌が入ってくる。
鼓動が速くなる。
吐息が漏れる……。
キスが少し続き、私は、苦しさから瀬那先生の肩に倒れ込んだ。
「呉羽、大丈夫？」
息切れしている私に対して、瀬那先生の呼吸に一切乱れはない。
「……もう少し、手加減してください……っ」
「ごめんな、とまらなかった」
私は、瀬那先生を軽く睨む。
瀬那先生は謝ってるのに、顔からは喜びしか感じとられなかった。
