瀬那先生が買ってきてくれたお菓子とお茶を飲んだら、少し落ちついた。
「どうする?今日はやめとく?」
「やめないやめないやめない!デートしたい!」
「デートなら、これからいくらでもできるよ」
「今日がいい……。楽しみにしてたんだもん……」
「んー……」
「もう落ちついてきたから大丈夫です」
「……わかった。じゃあ、とりあえず着くまでは寝てろ」
そう言って、瀬那先生は私のほっぺに軽くキスをした。
不意打ちのキスに、満更でもない私。
瀬那先生のいうことを聞き、走る車の中で30分ほど寝ると……すっかり良くなった。
高速道路に乗り、途中にあるサービスエリアでも一旦休憩を入れてくれた。
トイレを済ませ、瀬那先生と戻るときに派手な男の子たちとすれ違った。
「今すれ違った子、超かわいくない?」
そんな声が聞こえたけど、自分のことだとはわからなかった。



