今からこんなにドキドキさせられてて、私は大丈夫なの……?
最後まで心臓もつの……?
そんなこんなで、自分の体が心配になりながらも、私と瀬那先生の初デートが始まった……。
出発してから約1時間が経った。
山道を走る途中、だんだんと気持ち悪くなってきてしまった。
……車酔いだ。
瀬那先生とのデートで緊張していたからかもしれない。
「大丈夫か?」と言って、瀬那先生は車を一旦コンビニに止めてくれた。
「なに買ってきてほしい?」
「梅のお菓子と、お茶がほしいです……」
小さい頃から車酔いしやすい体質で、この2つは必須アイテム。
なんで、こんなときに限って車酔いしちゃうのー……。
車の中で1人で待ちながら、悔しくなる。



