今日も、私は瀬那先生を誘惑します。



……そんな私の心配をよそに、瀬那先生は私の目線に合わせるように腰をかがめ、2人の距離を短くした。



そして……私の手を握る瀬那先生の手の力が少しだけ強くなった。



「好きだよ」

「……」

「呉羽のことが好きだ」



私は……瀬那先生の薄茶色の瞳と、薄い唇をただ見つめた。



これは、夢……?

瀬那先生が、私のことを好き……?



思わず、呼吸をするのを忘れてしまいそうになった。

……それくらい、今聞いたことを信じられなかった。



「また、からかってるわけじゃないですよね……?」

「違うよ」

「みんなと同じ、生徒として好きってことじゃないですよね……?」

「違うよ。ちゃんと、ひとりの女性として見てる」