涙と一緒に、瀬那先生を好きな気持ちも流れ出てしまえばいいのに……。
なにも聞こえない時間が続き……少しすると、遠くの方からわずかだけど、足音が聞こえた。
そしてすぐに……ドアがゆっくりと開く音がした。
誰……?
顔を上げて、ドアの方に視線を向けると……そこには瀬那先生がいた。
え……なんで……?
なんでここにいるってことがわかったの?
なんできたの?
驚きを隠せず、聞きたいことはたくさんある。
でも、今は瀬那先生の顔をちゃんと見ることができない。
そのため、私は初めて瀬那先生から顔をそらした。
私は……瀬那先生を無視してしまった。



