港近くにお洒落なレストランがあって。

お昼はそこへ入った。

「よく知ってるよね」

感心して私が言うと尚志はニヤッと笑って

「そりゃ、住んでたし。
今もたまに遊びに来るしね。
友達もいるから」

でも…

「今の彼女は連れてきた事はないよ」

尚志の顔が曇った。

「そうなんだ…」



きっと。

何かあったんだろうな。

聞けないけど。