「……… 」


胸の高鳴りを抑える方法がわからなくて、私は戸惑いながら翔馬先生を見る。


「困らせるようなことまで言って悪かった。

で、でも、俺本当に思ったことしか言ってないから。
陽菜ちゃんが愛おしくてたまらない 」


かなり動揺した様子の翔馬先生…


私だってドキドキでうまく言葉にできない。



だけどね


これだけは伝えないと



「私も翔馬先生が好き… 」


「陽菜ちゃん、本当? 」


「…うん 」


言ったとたん急に体が熱くなって、翔馬先生の肩の辺りに顔を埋めこむ。


でも、翔馬先生の上半身は何にも覆われてなくて、余計に恥ずかしいじゃん…


慌てて顔をあげようとする…のに突然翔馬先生の手によって顔が上がらなくなってしまった。


「ヤバイ、俺すごく嬉しい 」


そう言うとさらに翔馬先生の腕の力が強くなる。



「両想いで、これからいっしょに住むんだから、俺には何も隠さないで話して

俺たち家族だからさ 」



「家族………? 」