「なんであんたはこうなの、なんで、なんでなのよ体もポンコツだし、その上学校までサボってどういうこと!!
あんたはまだ中学生なんだから、学校行かせないと私が学校の先生から怒られるの。本当迷惑。いい加減にして 」



右から左から、次々降ってくるビンタ。


それを避ける術もなく、嵐が過ぎ去るの待つしかない…


そして、最後には


「あんたなんかいらない。私の子供じゃない。早く出ていってどっか消えてくれれば良いのに 」



そう言って、リビングに入ってバタンと思いっきりドアを閉めた。



ごめんなさい、こんな子で。


「うっ………ヒック 」



声を押し殺してなくつもりだったのに、

言いようもない孤独感に耐えられなくて

泣き声が家の玄関に響きわたる。



きっとその声は弟の部屋まで聞こえたんだろう

弘樹が階段から降りて


「おまえ、うるさい。さっさと消えろ 」

と暴言を吐かれた。



もういいよ。


こんなにも嫌われているんだから出ていこう。


部屋にあるものも何も持たず家から出た。

唯一持っているものといえば、ポケットに入っているスマホくらい。