「私 悠樹さんの 重荷になっているんじゃないか それも 心配で。」

私は 素直な心が 自然と言葉になっていた。


「明日香ちゃんが 不安なの わかるけど。自信を持って 大丈夫よ。明日香ちゃんは 重荷どころか すごく 悠樹の力に なっているから。」


「そんなこと…私 全然 自信ないのに。」


「明日香ちゃんに 初めて会ったとき 若くて 頼りなく見えたけど。素直で 誠実な子だって わかったわ。多分 悠樹の為に 一生懸命 頑張ってくれるって。」

「……」

「私達が 試すようなこと 言った時も 変に 拗ねたりしないで 真っ直ぐに 答えてくれたじゃない?私は 最初から 安心してたわよ?」

「まさか…」

「きっと 今が一番 大変な時だから。悠樹も もう少しすると 要領良く 動けるように なるから。明日香ちゃん。もう少しだけ 我慢してね。」

「お義母様…ありがとうございます。」


お義母様と 2人だけで 

こんなに話したのは 初めてだった。

結婚して 7年も経つのに。


私が お義母様を 敬遠していたから。

普通の家庭から 嫁いだことを 引け目に感じて。


でも お義母様は そんなことには

全く こだわっていなかった…


私が もっと早く 心を開けば

きっと いつでも 力になってくれたのに。


「お義母様。私 今まで 自分に自信がないって。逃げてばっかりで。でも これからは もっと 前向きになれそうな気がします。」


元々 私は 前向きな努力家だったはず。

いつの間にか 卑屈になって 言い訳ばかりしていた。


こんなに 大切にされているのに…