「明日香ちゃん。2人目って どうするの?」

結愛の幼稚園が 午前中の日は

時々 友梨さんと お茶をして

お迎えまでの時間を 過ごした。


「いずれは、って 思っているけど。私 難産だったから。少し 時間を置きたくて セーブしていたの。そのうち 結愛の入園準備が 始まっちゃったでしょう。そろそろ 真剣に 考えないといけないんだけど…」

「私も 海斗に兄弟は 作ってあげたいけど。私の仕事って 休むことが 致命的だから。タイミングが 難しくて。」

「うちは 秋に 主人が 社長就任するから。今は そっちで いっぱいで。なかなか 難しいわよね。」

「明日香ちゃんは まだ若いから いいけど。私なんて もう36才だから。産むなら 早い方が いいんだけどねぇ。」

「兄弟で あまり年齢差があるのも 大変だから。私も 産むなら そろそろなんだけど…」

私達は 苦笑して 頷き合った。


「でも 明日香ちゃんのところは 夫婦円満だから いいじゃない。」

「えっ?友梨さんだって そうでしょう?」

「うーん。うちは 微妙よ。旦那は 遊び人だから。私の我慢が いつまで 続くかよ。」

「そんな~。優しそうなパパじゃない?」

「外面がいいのよ。女好きだし。主人 フリーで仕事 しているでしょう?時間もお金も 自由になるから。何しているか わからないわ。実際…」

「そんなこと ないと思うよ。海斗君 すごく懐いていたし。友梨さんにも ゾッコンでしょう?」

「私は 彼のアクセサリーみたいな物だから。綺麗でいないと 捨てられちゃうわ。」


友梨さんの言葉を 聞きながら 私は 不安なる。


悠樹が 女遊びをしている気配は ないけど。

外で 何をしているのか 私には わからない。


悠樹は 遅く帰ると 私を抱かない。


忙しくなる前は もっと 私を抱いていたのに…


私は 急に 不安になっていた。


もしかして 悠樹が 私を求めないことは

他に 求める相手が できたから…?


そんなことを 考えるなんて

悠樹に 失礼だって 思うけど。


やっぱり 私は 自分に自信がなかった。