いつもより 早めに帰宅した悠樹は

結愛を お風呂に入れて 

寝かしつけてくれた。


「ありがとう 悠樹さん。結愛 喜んでいたでしょう。」

「明日香と結愛に 寂しい思いさせて 本当に ごめんね。」

「ううん。悠樹さんだって 私達と 一緒にいられなくて 寂しいでしょう?だから 同じよ。」

「そうなんだ…俺が こんなに寂しいんだから 明日香も きっと 寂しいだろうって いつも思っているんだけど。」

「私達は 大丈夫よ。悠樹さんのこと 理解しているつもりだもの。寂しいなんて 言ってられないわ。」

「明日香は 強くなったなぁ。俺 明日香がいなければ こんなに 頑張れないよ。」

「そう言っていただけて 嬉しいわ。お義父様にも 少しは 恩返しができたかしら。」

「少しどころか 相当 恩返しになっているよ。今の俺があるのは 明日香のおかげだって 親父もお袋も わかっているからね。」

「悠樹さん 褒め過ぎだわ。なんか 疚しいことが あるんじゃないの?」

「ひどいなぁ 明日香。俺は いつも 明日香に 感謝しているんだよ?」

「フフッ。ありがとう。本当は 嬉しいの。ちょっと 照れただけ…」

「明日香…今日は このまま 寝ようか…?」

「ん?…悠樹さん…?」


帰りが遅いと 悠樹は 私を抱かない。

私は それも 少し不安だった。


私には もう 魅力がなくなってしまったのか。


でも もし悠樹が 私を思って 我慢しているのなら。

私は もっと悠樹に 抱かれたかった。