初めての恋だから 何もかも 初めての私。


恋人と 身体を重ねることも。

恋人の腕に抱かれ 朝を迎えることも。


肌を合わせることの 幸せに 包まれて。

もう この幸せを 知る前には 戻れない。


私の中で 悠樹は 分身のように 愛しくて。

悠樹の全てを 共有したいと 思ってしまう。


「悠樹さん…おはよう。」

翌朝 目を覚ました私は そっと 悠樹に 声を掛けた。

「んっ?明日香…」

悠樹は 私を 確かめるように

ギュッと 抱き寄せる。


この幸せを 私は 一生 忘れない。


もし 悠樹と 離れる日が来ても…

悠樹の腕の感触は 私から 消えない。


私は まだ 悠樹と結婚できるなんて

信じられなかったから…