ふわっ......


(あ......保健室の枕ってふわふわしてる......。っていうか布団、暖かいなぁ......)



ただ今、お昼休みが終わって
5時間目の中盤。


本当なら二年三組の教室で
国語の授業を受けている筈のあたしは、


お昼休みにぶっ倒れて
保健室のベッドの上にいる。



「あら、気が付いたのね。大丈夫?早退する?」



目が覚めた事に気づいた保健の先生が

あたしの寝ているベッドの方向に椅子の向きを変えた。



「あ、いえ......平気です。6時間目から授業出ます。」


「そう、あまり無理しないでね。」



いかにも心配していますと言わんばかりの言葉。


でも、裏腹に行動は
クルンと椅子を机の向きに戻して
携帯いじくってるって......


(先生、絶対あたしのこと心配してないよね......;)


心の中で毒づきながら、ベッドに顔を埋める。