「?」


「ちー、和泉の事、好きなんでしょ?」



(はい!?;)



「何言ってんの!?和泉なんか意地悪だし、調子良いし、でも何でも出来ちゃって生意気で......」


「誰が『生意気』だと?」



パコンと丸めた教科書で頭を叩かれる。


(なんか......こう見るとホント美少年だなぁ......じゃなくてっ!;)



「何すんのよっ!;大体、授業中に立ち歩いちゃ......」


「もう授業終わってますけど?」


「ホントだ;」


「結希と話すのが楽しくて、時を忘れちゃいました......って?」



意地悪な顔であたしに問いかける。


和泉はあたしが結希の事を好きだった事を知ってる。


あと、志保と美沙には話した。


けど、まだ胸に秘めてるって事は
誰にも言ってない。